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現在、大注目されているコエンザイムQ10は、テレビや雑誌に取り上げてから発売当初は手に入れるのも困難な人気ぶりでした。コエンザイムQ10とは一体どんなものなのでしょうか。まず、私たちの体を作る60兆個以上もの細胞のひとつひとつに存在している物質がコエンザイムq10なのです。私たちが生きていくためのエネルギーを作り出す重要な物質で、心臓・腎臓・肝臓に多く含まれていますが、その中でも最も心臓に多くコエンザイムQ10は存在しているものです。1950年初期頃にイギリスのモートン博士らによりコエンザイムQ10の存在が発見されました。

「コエンザイムQ10」と名付けられたのは、それから7年後のことです。アメリカのクレーン博士らもこの存在に気づいたことからです。そして、その後「コエンザイムQ10」の名前が知りわたったのは、7年前のモートン博士の発見した物質と同じものだと分かったことです。それからもコエンザイムQ10の研究が進みました。皆さんもおなじみの「日清製粉株式会社」が1967年になんと、世界で初めてコエンザイムQ10の大量生産の技術を確立しました。つまり、日本の企業がコエンザイムQ10の育ての親という訳です。

コエンザイムQ10は、日本でその製造法を確立したのにもかかわらず、今日のように、サプリメントとしてではなく、心臓病の治療に使われるなど、医療用医薬品として利用されていました。アメリカを始め世界の国々で、サプリメントとしての評価が高まる中、2001年になってようやく厚生労働省が「食品」として位置づけられたのです。実は日本産であったコエンザイムQ10のサプリメントですが、発見されてから50年以上という長い月日が経ってしまいました。私たちが目にするコエンザイムQ10とは意外と長い歴史を経て手にすることができるようになった日本生まれのサプリメントなのですね。

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